1月に閉館する原美術館に行ってきました。
建物の老朽化のため閉館と、とても残念です。
最後にもう一度見ておきたくて、4年ぶりくらいの訪問です。
御殿山の住宅街に、変わらずの佇まい。堅牢で物静かな外観に、冬だけど緑に囲まれていて何も変わってませんでした。予約時間までエントランスと庭をうろうろしてたんですが、どんぐりがいっぱい落ちてました。大きな木が多いなと思ってましたが、どんぐりのなる木だったんですね。
このまま残せそうなのに(美術館としては無理でも)建物も庭も壊してしまうのでしょうか。。。もったいない。そんなことを思いつつ、じっくり眺めて写真をたくさん撮りました。
ピンクの電話も展示の一部。
思い返してみると初めて行ったのはヴィンセント・ギャロ レトロスペクティヴ展で、調べてみたら2002年の展示でした。
バッファロー'66で見たギャロが気になって行ったものの、展示内容よりも美術館自体に目を奪われて、ヴィンテージって響きが似合う空間は衝撃的でした。
それからは原美術館がどんな展示をお迎えしているのかとたびたび通いました。建物、空間に会いに行っていたようなもの。こんな形でさよならすることになるとは思ってもみなかったです。
今回の展示は、作品はもちろん館内も撮影NG、記憶にとどめてというものでした。
時代を感じるエントランスも、階段の黒い低めの手すりも、踊り場の窓も、中二階のバルコニーみたいな空間も、綺麗なカーブのサンルームも、窓から見える庭もどれも素敵で。
20年近く頭の片隅にあった大好きな場所が、もう入れないんだな、、、と感傷的になりました。
原美術館お疲れ様でした。
ショップで記念になるもの、、、と思い探すも売り切ればかり。
少しだけ原美術館の館内が写っていた本をゲットしました。