昭和のくらし博物館へ行ってきました。
レトロな建物が好きで気になっていた場所。
久が原駅、下丸子駅から徒歩圏内ですが、こんなところに!?という住宅街の中にある博物館です。Googleマップがなければ辿り着けそうにありませんでした。
残念ながら館内は写真撮影禁止なので外観のみ。
なお博物館と名前はついていますが、ほぼ住宅です。田舎育ちの私からすると、おばあちゃんの家をすごく!小さくしたサイズ感。博物館っぽくはないです。足を踏み入れるとミニチュアのお家に来たような感じでした。
木戸を進むと博物館です。
奥の茶色い建物が博物館。
昭和26年に建てられた建物をそのまま保存しているそうです。
今は館長をされている小泉さんのお父様(設計士)が設計して立てたそう。公庫住宅というそうです。戦後のお金がない時期に工夫して立てたそうで、建具の隙間を収納にあてたり、買うと高いので椅子などはデザインして作ってもらったとか。
床下や造り付けの収納など、ここには何があるのか!?とどこを見ても面白かったです。
他人のお家にお邪魔して、部屋の中を探検しているような気分になりました。
玄関脇のこじんまりしたスペースが書斎兼応接間だそうで1人がけソファやデスクなどとてもおしゃれです。2面がガラス戸でとても明るく(でも寒い!)。
2階に上がる階段の急勾配なところも時代を感じます。
家計のため下宿生が2人も住んでいたそうですが、家族5人に下宿生がこの狭い空間に!?とびっくりしました。
2階の姉妹の部屋も陽が入りとても明るく風通し良い。それにしても四畳半くらいの空間に娘さん3人が寝起きしていたそうで、かなりキュウキュウだったろうと想像されます。
姉妹のお部屋には昔懐かしいおもちゃや細々とした雑貨が展示されています。着せ替え人形やお菓子についていたオマケ、ビーズや小指サイズの人形など、茶箪笥の引き出しが展示になっていて片っ端から開けては眺めました。
一階の居間には足踏みマシンや氷を使った冷蔵庫、ちゃぶ台に当時のメニューのサンプル、縁側。
縁側の前の庭は畑にして食べ物を作っていたそうです。
私の知っている昭和よりももっとずっと前の時代を詰め込んだ空間が広がっていました。
あるものを工夫して使うちょっとでも豊かに暮らす、始末のいいという言葉が似合うお家です。
なお増築した部分では展示も。この世界の片隅に、の原画が展示されていました!
とても大好きな作品なのでこんなところで会えるなんてびっくり。
また季節が変わった頃に訪れたいです。
東京都大田区南久が原2-26-19
久が原駅、下丸子駅から徒歩8分