今週のお題「これに影響を受けました!」
子どもが夏休みに入って、私もそれに付き添う気持ちで「小学生の夏休み」を追体験している。
今どきの小学生さんの夏休みは宿題がびっくりするほど少ない。夏休み期間が短くなっていることもあるのだろうけど、昔はもっと夏休みはどっさり宿題が出たもんだと言いたくなってしまう。

今週のお題を見て頭に浮かんだのが「ぼくのじしんえにっき」。私が小学生低学年だった頃に読書感想文の題材に選んだ本。
地震にあったら、災害にあったら、どんな事が起こるのか。起こってほしくないけど、起こり得るのだと納得させられたフィクションのやさしい本だ。
初版は1989年というから古い本だけれど、読んだその時だけでなく、その後も妙にリアルで頭に残っていて、阪神淡路大震災や東日本大震災があったときにも思い出した。
地震が多いこの国にいる限りずっと覚え続けている本だろうなと思う。
お話は「ぼく」が書く日記として進む。ひらがなが多めの日記帳。改めて見返すと、夏休みの課題図書にぴったりな、7月22日から始まって8月31日にノートが切れるところで終わっているお話。少年の1ヶ月ちょっとの夏のお話だった。

「ぼく」が地震にあい、火事が起こり街が破壊され、仕事に出かけたお父さんが安否不明になり、食料難/略奪・暴動が起こったり、疫病が流行って親しい人がなくなったり、ぼく自身も生死の境をさまよう。そんな地震で変わってしまった、でも毎日の様子を子どもが体験し見聞きした範囲で綴っている日記帳という体だ。
子どもの語りなので状況の全てが表現されるわけではなく、なんなら挿絵も決して可愛らしいものでもないのだけど、例えや言葉遊びなど飾りがなく、ある意味淡々と語られる。
子どもが書く子どもの文章という体だからすっと入ってきて妙にリアルだった覚えがある。
本当にあった話なのかな?(おばあちゃんから聞いたことのある)関東大震災のお話なのかな?いや、時代が合わないよな、やっぱり物語なのかな?と小学生の私は不安に思った。
令和の時代だけれど今の子もきっとハラハラ、心ざわざわさせながら読み進められると思う。なんでもない生活の温かさとか、家族のいる安心感とか最後はしっかりと地に足をつけた心持ちになれるので是非読んでみてほしい。
なお我が家は震災や災害がどんなものかわかりやすいだろうと、子どもと一緒に読み始めたけれど、彼には怖かったようで途中でやめになってしまった。
嫌がられなければ来年また読むのを誘ってみようと思う。