2025年の夏は長らく寝かせていた本を消化することができた。
エンジンがかかってしまえばどんどん読めるけど、全体的なエネルギーがいろんなことに取られてしまっていて、エンジンがかかってしまうのが億劫になって手が付けられてなかった。
人生中休み中の今こそ読むべし!とエンジンをかけてみた。
買い込んで寝かせていた宮部みゆきさんの時代小説。
読み終えると、おもしろかった!の余韻から次の本に移りがちで、あとあと何がどう良かったのか思い出せないことが増えてきた。こういうのを「生活寿命」というらしい。ある生活行動ができなくなったり、したくなくなる年齢らしい。
面白かったことを忘れたいわけではないので、多少なりとも何かを残しておこうと思う。

宮部みゆきさんの本はドラマ化・映画化されている物も多いけれど、この荒神もドラマ化されて、内田有紀さんが朱音様を演じていたよう。
時代物でありつつSF要素もあるお話。毎度のことながら出てくる怪物のなかなか酷いこと。
宮部みゆきさんの時代物はその土地の自然がよく書かれていてイメージしやすいから、自然を土台にした人の暮らしや文化、その土地の考え方やしきたりもすっと入ってくる。
電話もメールもないからすれ違ったり、一言言えばいいのに身分や建前などでもどかしい展開もあったりと現代ではない制約の上のお話がおもしろい。
登場人物が多いけれど、どのキャラクターも根っこがある人となりが、生き方が物語にあらわれている。

時代物でミステリーで人の心がキーとなるお話。
荒神を読んだあとだと、全体的にきれいだなという印象を受けたけど、御殿様や武家が多めに出てくるからだろうか。
心を守るための別人格があるという点では中巻くらいで見えてくる部分はあるものの、最後にあたたかさが残るストーリー。

こちらもNHKでドラマ化されていたようです。
改めて読んで、貫地谷しほりさんが和香さん役でとてもぴったり。笙さんは玉木宏さんだったんですね、、、私の頭の中ではもっとひ弱なイメージだったのだけど。
優しく決して強くなく、問題もすぐに解決できず、日々の暮らしに追われ、ただ周りの人とよく触れ合って生きている主人公が素敵な一冊。

三島屋百物語シリーズ。
この2冊で聞き手がおちかさんから富次郎に変わります。
久しぶりにこのシリーズを読んだので初期のお話やおちかさんのエピソードを所々忘れてしまってるんだけれど、読み始めてからここに来るまで、まさか聞き手が変わるなどとは想像してなかった。
でも聞き手富次郎さんもいい。
持ち込まれる怪異はやっぱり無慈悲な物が多いけれど、江戸の三島屋がベースの舞台になるので登場人物の衣服や食べ物などとりどりで明るいところも多く好き。語り手の色々なお国とのギャップも面白い。

桜ほうさらの懐かしいメンバーが住む富勘長屋に越してきたきたさん16歳。
若いきたさんが同じく若いけど謎多ききたさんと、女将さんとともに事件を解決していくシリーズ。
桜ほうさらを読んでいる者としては、そこに住んで馴染んでいる時点でこのきたさんは絶対安全だなと思ってしまう。それでも若いきたさんが頑張って身を立てようとしている様は応援したくなる。あたたかいシリーズ。
私の読書エンジンがあったまっているところで、あと数冊読んでいこう。
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